YAMAHA SYNCROOMを音ズレなしで使う方法

先日、オンラインのギターレッスンでYAMAHA SYNCROOMを使用して音ズレなしでセッションできたので、どのような構成で音ズレなしを実現できたのかご紹介します。

YAMAHA SYNCROOMとは?

 まず、YAMAHA SYNCROOMを説明します。

 YAMAHA SYNCROOMはYAMAHAが提供しているサービスで、音楽家がリアルタイムでオンラインセッションを行うためのツールです。SYNCROOMのページにも記載がある通り、このツールはZOOMやWebexに見られる「音の遅延」を最大限減らしているツールです。しかし、使用する環境によって音ズレが発生することがあります。インターネットは光回線を使用することを前提にしており、無線接続やBluetoothデバイスを使用している場合に音ズレが顕著になります。


音ズレを防ぐための解決策

音ズレを防ぐためには、以下のような対策が有効です。

有線接続の利用

 ネットワーク接続やオーディオデバイスを、すべて有線で接続することで音ズレを最小限に抑えることができます。インターネットはWi-Fi接続ではなくEthernetケーブルを使い、サウンド関連はBluetoothではなくUSBやオーディオジャックを使用することが重要です。

DACヘッドホンアンプの導入

 Mac miniなどのコンピュータで有線ヘッドホンを使用する際には、DACヘッドホンアンプが有効です。もちろんオーディオジャックも使用できるのですが音の品質も向上します。

有線マイクの使用

 マイクも有線であることが重要です。無線マイクでは音ズレが発生する可能性があります。有線マイクを使用することで、クリアで安定した音声を確保できます。


おすすめのDACアンプ、有線マイク


YAMAHA ZG01

 高価ですが、デザインが優れており、音質も良好です。プロフェッショナルな使用にも適しています。

私が購入しようとした際には、AmazonもYodobashiも売り切れでした。さすが人気機種ですね。

Sound Blaster Play! 3

 コストパフォーマンスに優れた機種です。手軽に高品質なオーディオを楽しむことができます。持ち運びにも便利なので、SYNCROOMでの使用だけでなく、出先でも気軽に使用することができました。

 まずはSYNCROOMを使ってみよう!という方におすすめです。

FiiO FIO-E10K-TC

 現在、メインでこちらを使っています。価格と機能のバランスが取れており、前後にヘッドホン出力がある点が魅力です。前面はヘッドホン用で、ツマミの音量調節に対応しています。私はBOSEのヘッドホンを使用しているのであまり使いませんが、低音ブーストのON/OFF切り替えが可能です。

 背面はLINE出力になっており、ツマミの音量調節に関わらず一定の電圧(=音量)で出力します。ですので、据え置きのスピーカーに接続などを想定していると思われます。実際、私は部屋のスピーカーに接続し、音量の調節はスピーカー側で行なっています。

a image of FiiO E10Ka image of FiiO E10K

a image of FiiO E10K


コンデンサーマイクについて

 マイクも有線接続であることが求められるため、お手頃なコンデンサーマイクを購入しました。

 コンデンサーマイクとは、高い感度と広い周波数範囲を持つマイクで、スタジオ録音などに適しています。私が購入したMARANTZ PRO Umpireは、手頃な価格だったこととポップガードが付いていて、デザインに惹かれました。


ビデオ(映像)と音はズレる

YAMAHA SYNCROOMは音声のみを扱うため、ビデオ通話を行いたい場合は別のサービスを利用する必要があります。ただし、音声と映像の同期には注意が必要です。というか現状で同期は不可能だと思います。

 オンラインレッスンの場合、先生の演奏を見てから自分で演奏することが多いと思いますが、先生の映像と音声がずれます。先生の映像と音がずれてしまうのは教えていただく側としては致命的で、レッスンに向かない場面があることは注意して下さい。ただ、音ずれは起きないため、先生とセッションする場合はとても有効なツールです。

まとめ

 この記事ではYAMAHA SYNCROOMを使って音ズレなしでオンラインレッスンを行うためのいくつかのポイントをお伝えしました。快適な音楽ライフのお手伝いができれば幸いです。

コメント